明治頃以前の書写あるいは印刷された資料で、いま価値が認められるすべてのものを古典籍といいますが具体的には次のような種類があります。 それぞれの例と説明をこれまでの目録からご覧ください。

天平(奈良)時代から江戸時代までに書写または木版印刷された経典

瑜伽師地論 巻第三十七

光明皇后発願 天平十二年 五月一日経 一巻

百万塔並自心印陀羅尼

神護景雲四年刊 一基一巻

伊勢物語・古今和歌集など古典の、とくに江戸初期以前の筆写本

続後撰和歌集

巻第十二 恋哥二 鎌倉末期頃写 一巻

隆達小歌百章

隆達花押 文禄二年 一巻

平安・鎌倉時代の公卿や名僧が書いた和歌などの古写本断片を掛軸(幅)などに装丁したもの

隆達小歌百章

大聖武二行・伏見院切七行・伝聖徳太子他 一帖

源氏物語や平家物語など古典や歴史・地誌・風俗などを絵巻物にしたもの、また御伽草子(おとぎぞうし)を題材にした美装の絵本を奈良絵本という

淀川勝景図

桂宗信画 寛政二年筆 一巻

祇園祭礼絵巻

江戸中期写 彩色 一巻

祇園祭礼絵巻

江戸中期写 彩色 一巻

鎌倉から江戸初期までの木版印刷本。物語・仏典・謡曲・歴史書などがある。とくに江戸初期の木製の活字で刷られた本は珍重される

医書大全

堺・阿佐井野版 大永八年刊 一〇冊

義経記

古活字版 江戸初期刊 丹緑本 八冊

奈良時代以来の記録・公卿の日記・武将の書状など

冷泉為相書状

十月六日付 重要美術品 一幅

契沖書簡

他三通 泉州伏屋長左衛門旧蔵 一巻

江戸時代の木版印刷本、彩色刷絵本、筆写本などを総称。井原西鶴の作品は有名。江戸時代は出版文化が盛んで、古典・漢籍・仏典・医書から俳諧・絵本・大衆読物にいたるあらゆるジャンルの本が出された。

一目玉鉾

井原西鶴 元禄二年刊 一冊

観世謡本

寛永四・十二年写 石田友雪斎奥書 九九冊

名家や名僧による格言・名詩・禅語録などの筆写掛軸(幅物)。名家の絵画、和歌・俳句などの短冊・色紙

日蓮聖人画像

南北朝室町時代写 麻布着色 一幅

アイヌ人風俗画

木戸竹石筆 天保二年 絹本彩色 一幅

琉球風俗

彩色 一幅

木版印刷ないしは書写された古い地図・絵図

地球図

司馬江漢 寛政四年刊 銅版 一舗

西国往還船路小豆嶋辺図

江戸初期写 濃彩 一舗

写楽・北斎・歌麿・広重から明治まで浮世絵画家の作品や各種の木版刷り物

琉球人之図

豊広画 清水版 一枚

懐溜諸屑

安政四年柳屋秀岱序 諸刷物約二千枚貼込帖 二八帖

中国や朝鮮で古く印刷もしくは書写された書物。また、書画や碑法帖・拓本・印譜など

程氏墨苑

万暦年中刊 程氏滋蘭堂版 一二冊

近代の貴重本、書写された書物。書画・草稿・書簡・文書などの資料

南方熊楠書信

宮武省三宛 書状一四一通・葉書二〇二通 一括

竹久夢二画幅

新春遊楽図 絹本淡彩 一幅